退職しました

突然ですが、本日付けで今まで7年間勤めていた携帯電話向けコンテンツ配信会社を退職しましたよ。
といってもすぐ別会社に入社して業務は継続するんだけど。


前の勤め先の受託開発会社が無くなったときに顧客だった会社に拾ってもらった形で就職し、いわゆる"ユーザー企業のシステム部門"で自社システムの開発・運用という、とても魅力的な仕事をさせてもらってたんだけど、ここ数年は他社システムの受託とかSIerにSEとして派遣されたりとかがメインで、自社システムにはそれほど関わってなかったので、そういう点では会社を移ってもあんまり変化は無いかも。


社内にはエンジニアが10人ほど居たんだけど、希望退職募集などでシステムに携わっていたメンバーが10人ほどやめることになったので、まあ成り行き的に自分も移動した感じです。特に強い目的があって辞めたとかではない。


数年前からシステム部門をプロフィットセンター化するとかいうことで予算(利益目標)が付いて、部門としては目標達成のために利益率の高い外部からの受託の仕事にシフトしていて、で自社のシステムは外部の開発会社に外注したりという、変に捩れた構造になっていたので、会社としても今回のリストラである意味正常化したという気もする。(システムを内製するという昨今の流れには逆らってるけど。)


自分が今まで働いてきたのはベンチャーの開発会社が多く、ユーザー企業で働くのは初めてだったんだけど、ユーザー企業で自社で使うシステムを内製するというのはとてもエキサイティングな経験だった。アジャイルの実践を妨げるような困難が最初からいくつか免除されているようなイメージ:

  • 同じ会社内なので、いつでも顔をあわせて密にコミュニケーションをとりやすい。
  • ユーザーと開発者が、普段からお互いの業務をそこそこ理解している。
  • 参加者全員が同一会社のメンバーなので、「自社にとって価値のあるものを作る」という共通の目標が持ちやすい。

それ以外にも、自分がエンジニアとして働くことで目の前にいる相手の役に立てるということは嬉しいし、なによりも自社のサービスにコミットできるというのは単純に面白いですよ。


ユーザーと開発会社(開発部門)が別会計になっていると工数を削減するインセンティブが生じにくいので、自社開発する際には開発部門の評価はちょっと工夫した方がよいと思う。(例えば相見積りを取って安いほうに頼む→自社の方が安い場合は差額は開発側の利益として乗せる、など。) 競争や客観化できる目標があるのはいいことだと思うけど。